医療保険 今と昔(むかし)を比較
結婚した当時、約20年前に加入した方や、社会人になったときに加入したなど、ずいぶん昔に加入した医療保険をそのまま継続している方もいると思います。
「この保険このまま継続していてもしっかり保障が受けられるの?」と疑問をもった方も多いと思います。
そこで、医療保険の今と昔で保障内容はどのように変化したかを説明したいと思います。
〇 医療保険も日々進化している
医療技術と一緒で医療保険の保障内容もそれにつれて日々進化しています。
以前では当たり前の保障でも現在となっては何か不安を感じてしまったりする場合もあります。
まずは「入院日数の免責」について
以前は病気で入院した場合、
「20日以上の入院で1日目から支給」や
「5日以上の入院で1日目から支給」や
「5日以上の入院で5日目から支給」などでした。
最近の医療保険では、入院初日から支給されるものがほとんどです。
「手術給付金の手術の種類」について
医療保険の手術給付金の支払対象となる手術の種類は、保険会社によってもかわってきますが多くが以下の2種類です。
①保険会社所定の88種類の手術(89種類もあり)
②公的医療保険制度の給付対象となる手術(約1,000種類)
最近の医療保険は②の公的医療保険制度の給付対象となる手術になっています。
加入して時間が経過している医療保険は①の保険会社所定の88種類若しくは89種類の手術になっているケースが多くです。
88種類の手術の例
〇皮膚・乳房の手術 〇筋骨の手術 〇呼吸器・胸部の手術
〇循環器・脾の手術 〇消化器の手術 〇尿・性器の手術
〇内分泌器の手術 〇神経の手術 〇感覚器・視器の手術
〇感覚器・聴器の手術 〇悪性新生物の手術
〇上記以外の手術 〇新生物根治放射線照射
※88種類の場合、最終的には約600種類位の手術に細分化されています。
公的医療保険制度の給付対象となる手術(約1,000種類)の場合以下の手術等は給付対象外となっている保険会社が多いです。
〇傷の処理(創傷処理・デブリードマン) 〇切開術(皮膚・鼓膜)
〇骨または関節の非観血的整復術・非観血的整復固定術および非観血的授動術
〇抜歯 〇異物除去(外耳・鼻腔内)
〇鼻焼灼術(鼻粘膜、下甲介粘膜) 〇魚の目・タコ切除術(鶏眼・胼胝切除術)など
上記は一例であり、他にも給付対象外となる場合があります。
公的医療保険制度の給付対象の手術では、新しく公的医療保険の給付となって追加される手術にも連動していくので、手術給付の対象となる手術の種類が固定されず新しい手術にも対応していけるメリットがあります。
手術の種類の数や公的医療保険制度に連動していくメリットはありますが、88種類の手術と比較した場合、一部の手術給付金では支払われる給付金の金額が下がってしまったり、一部給付対象外になっている手術もありますので、現在88種類の手術に対応した医療保険に加入していて見直しを検討される場合はしっかり確認していきましょう。
昔(むかし)加入した医療保険は見直しが必要?
入院日数の免責について
20日以上の入院でないと入院給付金が支払われない医療保険に加入の場合
最近の入院事情を見てみると20日以上入院をするケースは比較的少なくなっています。
短期化する入院の現状を考えると見直しを検討した方がよいかもしれません。
5日以上の入院でないと入院給付金が支払われない医療保険に加入の場合
例えば、入院すると日額5,000円が支払われる医療保険の場合、5日分の入院給付金は25,000円なので、その位の金額は貯金でいつでもカバーできるので大丈夫という方は見直しの必要性は低いでしょう。
いやいや、貯金なんてできないから保険に加入しているんだよという方は是非1日目から給付される医療保険へ見直しの方向で検討しましょう。
手術給付金の手術の種類について
こちらは入院日数の免責と違い、簡単には比較検討がしずらいところがあります。88種類のまま継続していったとしても、支払対象外となる手術に該当しなければ何のデメリットもないのですが、運悪く支払対象外の手術を受けることになってしまった場合には、あの時やはり切り替えておけばよかったと後悔するところでしょう。
後は切り替えた場合の保険料がどれ位変わってくるかを目安にして、納得のいく範囲であれば思い切って変更をしていくのも必要かと思います。
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