ピンクリボン運動 がん保険の必要性
来店型保険ショップ・川越市「虹色ほけんプラザ」では、10月はピンクリボン運動月間ですので、「女性のがん保険無料相談会」を実施しております。
ピンクリボン運動とは、乳がんの早期発見・早期診断・早期治療の大切さを訴え、推進する世界規模の啓発運動です。
筆記体のLの字の形をしたピンク色のリボンがそのシンボルとなっております。
(参考 イメージ図)
〇 日本人女性の11人に1人が発症
(国立がん研究センターがん対策情報センター「がん情報サービス」より)
日本では約11人に1人が乳がんに罹患するといわれています。
女性が罹患するがんの内訳をみてみると乳がんが一番多くなっています。
乳がんは見つかっても、早期に見つけて治療すれば、より高い確率で完全に治すことができます。
さらに乳房を温存しながら、わずかな切除手術でがんを取り除くことも可能です。
乳がんの早期発見の秘訣は、「乳がん検診」を定期的に受診することです。
2012年女性のがん罹患者数が多い部位の順位
1 位 | 2 位 | 3 位 | 4 位 | 5 位 | |
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部 位 | 乳 房 | 大 腸 | 胃 | 肺 | 子 宮 |
年齢別にみた女性乳がんの罹患率(りかんりつ)は30歳代から増加しはじめ、40歳代後半から50歳代前半にピークを迎え、その後は次第に減少します。
時系列で乳がんの罹患者をみても年々増加傾向にあります。
〇 乳がんになりやすい人
乳がんの直接的な原因についてはまだはっきりとしたことは分かっていませんが、統計的な調査によって、乳がんの危険因子が次第に明らかになっています。
乳がんが増加している背景には、女性の社会進出にともなう晩婚化などで、乳腺がエストロゲンにさらされている時間が長くなったことが要因と考えられています。
エストロゲンとは、女性ホルモンのひとつで、エストロゲンの分泌量が多い時期が長く続くほど、その影響を受けてがん発生のリスクが高まります。
また、閉経後はエストロゲンの分泌は減りますが、肥満になると脂肪組織からアロマターゼという酵素が分泌され、副腎皮質から分泌される男性ホルモン(アンドロゲン)からエストロゲンを合成しますので、閉経後の肥満は要注意です。
乳がんの危険因子
① 年齢(40歳以上)
② 未婚の人
③ 高齢初産の人(出産をしていない人)
④ 初潮が早く、閉経が遅い人
⑤ 肥満の人(閉経後)
⑥ 血縁者に乳がんになった人がいる
⑦ 良性の乳腺疾患になったことがある
⑧ 乳がんになったことがある
⑨ 閉経後ホルモン補充療法・経口避妊薬使用の経験がある
(欧米では危険因子とされているが、日本でははっきりしていない)
〇 乳がん検診の種類
① 問 診
最近の身体の調子や病気に関する質問があります。
・年齢
・生理周期など月経の状況
・妊娠や分娩、授乳経歴
・家族にがんになった人がいるかどうか
・これまでに検診を受けたことがあるかどうか,受けていた場合にはどんな判定や診断か
② 視触診
医師が乳房を観察してくぼみがないか、手で触れてしこりがないか、リンパ節が腫れていないか、乳頭から分泌物がないかなどを観察します。
触診で発見できるものは、ある程度の大きさになったしこりです。しこりがすべて乳がんというわけではありませんが、視触診だけに頼っていると、しこりが乳がんであった場合、ある程度の大きさにならないと発見できない可能性があります。
③ 乳房X線(マンモグラフィ)検査
死亡率減少効果のあるがマンモグラフィ検査です。
乳房をプラスチックの板で挟んで平たくし、乳房専用のX線装置で乳房全体を撮影します。
基本的に1方向か2方向から撮影します。
40歳代は乳腺密度が高い人が多いため2方向、50歳以上は1方向から撮影しているところもあります。
医師の触診や自己チェックでは発見できないしこりや石灰化のある小さな乳がんの発見に適しています。
優れた検査方法ですが、若くて乳腺が発達している場合、乳がんを判別しにくい場合があります。
④ 超音波検査(エコー)
超音波を使って乳房の病変を検査する方法です。
医師の視触診や自己チェックでは発見できないしこりや、見つかったしこりが良性か悪性かといった診断に用いられています。
また、乳腺の密度が高い人の検診に適していると言われています。
〇 検診無料クーポン
厚生労働省では、2009年から「未来への投資につながる子育て支援」の一環として、一定年齢の方を対象に女性特有のガン検診(子宮がん検診、乳がん検診)の「ガン検診無料クーポン」とがんについて分かりやすく解説した「検診手帳」が配布されています。
乳がんの検診無料クーポンの配布対象者
40歳・45歳・50歳・55歳・60歳の方が対象です。
このクーポンを利用すれば無料で検診が受けられますので、積極的に活用しましょう。
〇 乳がん治療のいろいろ
ここからは、もし乳がんに罹患してしまったときの主な治療方法をご紹介いたします。
主に以下のようなものがあります。
〇 「局所療法」と「全身療法」
乳がんは、乳管の膜を破ってしまうと、比較的早い時期から、リンパ管や血管に入り、リンパや血液にのって全身に流れ、遠隔転移を起こしやすいと言われています。
そのため、乳房の中のがん細胞に対する治療=「局所療法」と
乳房以外存在するかもしれないがん細胞に対する治療=「全身療法」があります。
局所療法・・・(手術・放射線治療)
「手術」
手術で、乳房内のがんの病巣を取り除いてしまうことが基本になっています。
手術は、胸の筋肉・大胸筋から大きく切除する方法から、できるだけ小さく切除して乳房を残す方法へと変わってきています。
「放射線治療」
乳房を残す手術では、乳房内に目に見えないほどの微小ながん細胞が残っているかもしれないので、放射線治療で、乳房に外から高エネルギーのX線をあて、がん細胞の増殖を抑えたり、死滅させたりします。
また、再発、転移部位にも放射線照射が行わるることもあります。
全身療法・・・薬物治療(抗がん剤・抗ホルモン剤治療)
「化学療法・抗がん剤治療」
抗がん剤で、繰り返しがん細胞を攻撃し死滅させる治療です。
ほとんどの場合、化学療法は外来で行われます。
効果と副作用、患者の生活スタイルなども考え合わせて治療計画を立てます。
手術をする前に化学療法を行い、はじめに腫瘍を小さくして、乳房温存術を行うこともあります。
「ホルモン療法」
乳がん細胞の発生、増殖に関わる女性ホルモン(エストロゲン)を作るのを抑えたり、エストロゲンの働きを抑えたりして、がん細胞の増殖を阻みます。飲み薬や注射があります。
長いスパンでの治療が行われます。
乳がん治療ではホルモン療法は特に効果を上げています。
乳がんでのホルモン療法の治療期間は5~10年と長期になり経済的負担も軽視できません。
(がん治療費.com HP 2016年10月現在より)
そのため、効果のある治療を積極的に受けるためにもがん保険の必要性は高くなっています。
保障内容にもよりますが、がんと診断されたときに診断給付金がまとまって支給され、そのあとの入院・手術・放射線治療なども保障されていきます。
抗がん剤やホルモン剤治療まで保障される特約が付加されているプランでは、薬物治療に対しても安心が準備できます。
乳がんの定期検診を受診するのと、がん保険の準備はとても重要です。
健康な時期にしっかり準備しておきましょう!