ゆとりある老後
老後に夫婦2人で生活を送る上で必要と考える最低日常生活費は平均22.0万円となっています。
また、ゆとりある老後生活を送るための費用として、最低日常生活費以外に必要と考える金額は平均13.4万円となっています。
その結果、「最低日常生活費」と「ゆとりの上乗せ額」を合計した
「ゆとりある老後生活費=平均で35.4万円」となります。
(生命保険文化センター「生活保障に関する調査」/平成25年度)より
〇 老後の生活費
総務省が行った「家庭調査報告書」2014年平均速報では、以下のような内容になっています。
世帯主が60歳以上の無職世帯では単身者で毎月約4.2万円、2人以上の世帯で約7.1万円の不足が発生し、老後のたくわえを取り崩しています。
2人以上の世帯の場合
公的年金やその他で「実収入が206,992円」
「非消費支出(税金・社会保険料等)が30,609円」
「消費支出は247,251円」ですので、
206,992円 - 30,609円 - 247,251円 = ▲70,868円
となります。
単身者の場合
公的年金やその他で「実収入が112,207円」
「非消費支出(税金・社会保険料等)が10,461円」
「消費支出は143,263円」ですので、
112,207円 - 10,461円 - 143,263円 = ▲41,517円
となります。
調査結果には若干の差はありますが、生命保険文化センターの調査では、ゆとりある老後生活費で一番多い金額は30万~35万円が22.5%でした。
総務省の調査結果では2人以上の世帯では月に約7.1万円の不足ですので、60歳~85歳までの期間で考えた場合、約2,126万円の資金準備が必要となり、生命保険文化センターのゆとりある老後を送るためには同じく25年間で考えると、約4,020万円の資金準備が必要となります。
退職金やその他の資金を見込んだとしても急には準備できる金額ではないので、早めの老後資金準備はとても重要となります。
※表示の数値等は作成時や調査時点のものであり、制度の見直しや改正等で変更となる場合がありますのでご了承下さい。