子どもの医療保険の必要性について
「お子さまのお誕生」は保険相談で大きな見直しポイントです。
「お父さんの死亡保障の増額」や「学資保険」の準備が見直しポイントの内容となります。
お問い合わせで多いのが・・・「子どもが入院した時の保障は必要ですか?」です。
〇 家計への影響で考えてみましょう!
例えば、夫が入院や手術をすると、治療費など支出の増加や、仕事ができないことのによる収入の減少が考えられ、家計への影響は大きいと言えます。
専業主婦であっても家事ができなくなるので、外部への家事の委託や、外食など支出の増加が考えられます。
そのためにも医療保険を準備しておくことで、経済的ダメージを軽減できます。
では、お子さまの場合はどうでしょう?
お子さまが入院・手術をしても治療費などの支出は考えられます。
しかし、お子さまの場合、「各自治体による医療費助成制度」があるので、夫や妻が入院や手術をするケースよりは支出が少なく済むでしょう。
〇 子どもの入院率の現状
厚生労働省の平成26年の患者調査では入院や外来の受療率を確認することができます。
以下の表より0歳~24歳までを見ても、0歳で1.06%、1歳以降は0.2%にも達しておりません。
いかにこの年代での入院する確率が低いかがわかります。
入院患者数 | 入院受療率 | 外来患者数 | 外来受療率 | |
---|---|---|---|---|
総 数 | 131万8,800人 | 1.03% | 728万8,400人 | 5.69% |
0歳 | 1万 800人 | 1.06% | 6万8,300人 | 6.69% |
1~4歳 | 7,100人 | 0.17% | 28万4,300人 | 6.77% |
5~9歳 | 4,900人 | 0.09% | 23万4,700人 | 4.42% |
10~14歳 | 5,300人 | 0.09% | 15万1,300人 | 2.64% |
15~19歳 | 7,000人 | 0.11% | 11万6,300人 | 1.93% |
20~24歳 | 1万200人 | 0.16% | 13万8,900人 | 2.24% |
40~44歳 | 3万2,300人 | 0.33% | 33万1,200人 | 3.38% |
60~64歳 | 9万5,600人 | 1.06% | 58万5,000人 | 6.51% |
70~74歳 | 14万4,300人 | 1.82% | 85万4,500人 | 10.77% |
80~84歳 | 18万8,900人 | 3.87% | 61万3,800人 | 12.60% |
〇 国や自治体の医療費補助が充実している
子どもの医療費には、各市区町村が子育てのための助成制度を設けています。
・「乳幼児医療費助成制度」や「子ども医療費助成」
・「義務教育就学時医療費助成制度」 など
※各自治体が自治体の予算で行っているため、助成の名称や内容が異なります。詳しくは各自治体に確認して下さい
助成の内容は、医療保険(国民健康保険、社会保険、共済組合等)に加入している子どもが対象で、健康保険を使って、医院や病院等で診療を受けたとき、医療費のうち保険診療の自己負担分が助成されるものです。
〇 助成対象とならないもの
・医療保険の適用がない治療やサービス
(例 薬の容器代・予防接種の費用・おむつ代・差額ベット代・文書料など)
〇 埼玉県内での医療費助成制度対象年齢表(抜粋)
入 院 | 通 院 | |
---|---|---|
川越市 | 15歳年度末まで | 15歳年度末まで |
狭山市 | 15歳年度末まで | 15歳年度末まで |
坂戸市 | 15歳年度末まで | 15歳年度末まで |
鶴ヶ島市 | 15歳年度末まで | 15歳年度末まで |
ふじみ野市 | 15歳年度末まで | 15歳年度末まで |
所沢市 | 15歳年度末まで | 15歳年度末まで |
さいたま市 | 15歳年度末まで | 15歳年度末まで |
朝霞市 | 18歳年度末まで | 15歳年度末まで |
新座市 | 18歳年度末まで | 18歳年度末まで |
〇 子どもの医療保険の必要性とおすすめ
データや助成制度を考えていくと、子どもの医療保険の必要性は下がってきます。
どうしても心配な方は、共済などを利用して安い掛け金で準備することも可能です。
月の掛け金が1,000円位でも、入院で日額5,000円、手術やケガでの通院、死亡時の保障まで準備できるプランが多いので、安心度は高まるのではないでしょうか。
また、共済では心配という方は、生命保険会社の医療保険を検討してみてはいかがでしょうか。
〇 共済商品の保障内容の一例
● 保障期間 ・・・0歳~18歳
● 月々の掛け金・・・1,000円
● 死亡時の保障
交通事故の場合 ・・500万円
不慮の事故の場合・・400万円
全ての病気の場合・・200万円
● 入院時の保障
交通事故の場合 ・・日額 5,000円
不慮の事故の場合・・日額 5,000円
全ての病気の場合・・日額 5,000円
● 手術時の保障
1回につき・・・2万円・5万円・10万円・20万円
● 通院時の保障
交通事故・ケガの場合・・1日あたり 2,000円
その他、共済によって、第三者への損害賠償や先進医療、がんへの保障が準備されている商品もあります。